第3回準会員支援講演会を終えて

準会員支援委員会　委員　中根　敏盛（27回生）

　今年も平成22年11月21日（日）の13時より、愛知学院大学歯学部楠本学舎図書館情報センター4階大教室において、歯学部4年生とその保護者を対象とした第３回準会員支援講演会が開催されました。

　4年前に本部同窓会として、準会員である学生さんに何か支援が出来ないかという思いで、準会員支援検討委員会を立ち上げ、協議、活動を重ねてまいりました。その結果、学生やご父兄に現在の歯学部教育について最新の情報を発信することが、より学生生活の向上のお手伝いになるのではないかとの思いで、大学の先生方に講演をして頂きました。また、ご父兄のもっていらっしゃる疑問や不安などが少しでも解消して頂く糧になればと、大学主体ではあまりおこなわれていない個人懇談も同時に開催いたしました。

　第1回目の講演会は、一年生を対象に開催致しました。第2回目より対象を4年生にし、今回で3回目となりました。4学年は臨床実習に臨む前の大切な学年であり、共用試験であるCBTとOSCEが行われます。今年も学部長の野口先生をはじめ多くの教授の先生方の全面的なご協力をもちまして、無事開催に至りました事を、この場をお借りして感謝いたします。この講演の目的は、文部科学省による歯科医師国家試験の合格率の引き下げの方向性が示され、今後ますます厳しくなる情勢のなかで、在校生（準会員）が目標を持ち、充実した学生生活を送る事で、国家試験を合格し、質の高い歯科医として活躍するための一助として、歯学部教育の現状と臨床実習開始前の共用試験、および本学歯学部の臨床実習や卒業試験の概要について、在校生（準会員）本人とその保護者にあらためて理解してもらうことにあります。

　当日は在校生（準会員）52名と保護者88名の合計140名参加されました。

井上峰雄同窓会会長と野口俊英（歯周病学講座教授）歯学部長と４年生学年主任の福田理教授（小児歯科学講座）のご挨拶に続き、教務主任（臨床系）の後藤滋巳教授（歯科矯正学講座）による「歯学部教育に関する現状」と題された講演を行っていただきました。続いて、また平場勝成教授(生理学講座)による共用試験のCBT （Computer Based Test）についての講演、有地榮一郎教授（歯科放射線学講座）によりもう1つの共用試験であるOSCE （Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験）についての講演を行っていただきました。

最後に国家試験の現状と対応について6年生の学年主任の栗田賢一教授（顎口腔外科学講座）より講演を行っていただきました。

　講演会終了後、個人面談として、会場を楠本図書館情報センター3階の第5，6，7講義室に移し、52組の在校生（準会員）と保護者が参加して、後藤滋巳教授、戸苅彰史教授（薬理学講座）、栗田賢一教授、福田理教授、有地榮一郎教授、平場勝成教授の６名により、３年生までの成績表を中心に在校生（準会員）ひとりひとりにあわせた教育指導を行っていただきました。

講演会後に参加者から回収したアンケートの結果、在校生、父兄共に今回の講演会は有意義で、今後もこのような講演会の開催は必要という答えを大多数いただきました。

最後に今年の歯科医師国家試験の合格率は全国平均66.6％で、本学は79.0％と全国12位でした。また新卒では89.5％と私立大学では1位と昨年の汚名を挽回する結果でありました。今後も準会員の皆様さまとも繋がり、益々、本学歯学部が発展し続けていくことに、微力ながら携わっていければと思っております。